主な警告灯のマーク一覧
車の警告灯は、車の異常や問題を教えてくれる重要な役割を持っています。また、正しい操作が行われていない場合、あなたに注意を促してくれる役割も担っています。
これらの警告灯は、国際規格に基づいて色やシンボルが統一されており、その仕組みを理解してしまえば、どんな車でも安心して運転できるでしょう。
シートベルト非装着警告灯
運転手または助手席の同乗者がシートベルトを着用していない場合に点灯します。シートベルトをしっかりと装着する際に「カチ」という音を確認しましょう。
近年の車では、シートに組み込まれた重量センサーを使って、座席に誰かがいるかどうかを検知しています。そのため、たとえ人が乗っていなくても、重い荷物などが座席に置かれていると、この警告灯が点灯することがあります
半ドア警告灯
車のドアが完全に閉まっていない状態に点灯します。洋服などがドアに挟まっていることもあるので、警告灯が消えるまで各ドアの閉まり具合を確認しましょう。
近年の多くの車には、バックドアにもセンサーが搭載されています。そのため、バックドアも含め、すべてのドアの確認を怠らないようにしましょう。
燃料残量警告灯
燃料が不足していることを示すために点灯します。特に坂道やカーブなどの状況では、燃料がタンク内で移動することがあり、そのために早めに警告灯が点灯することがあります。この警告灯が点灯した場合、速やかに燃料を補充してください。なお、警告灯が点灯した時点での燃料残量は、車種によって異なる場合があります。
ウォッシャー液警告灯
ウォッシャー液が十分でない場合に点灯します。ウォッシャー液が少ないと、窓ガラスをクリアに保つことができず、視界が妨げられる可能性があります。したがって、ウォッシャー液の不足は直ちに修理が必要なわけではありませんが、清潔な視界を維持するために早急に補充することをお勧めします。ウォッシャー液を補充すれば、警告灯は消灯します。
エンジン警告灯
エンジンやトランスミッションシステムに問題が発生すると、この警告灯が点灯します。通常はエンジンスイッチをONにすると点灯し、エンジンを始動させると自動的に消えます。
SRSエアバッグ/プリテンショナー警告灯
SRSエアバッグまたはプリテンショナー付きシートベルトに問題が検出されると、この警告灯が点灯または点滅します。通常、エンジンスイッチをONにすると点灯し、数秒後に自動的に消えます。
ABS&ブレーキアシスト警告灯
ABSまたはブレーキアシストシステムに問題が検出されると、この警告灯が点灯します。通常のブレーキ性能は維持されます。エンジンスイッチをONにすると点灯し、正常なら数秒後に消えます。
ブレーキ警告灯
電子制御ブレーキシステムに問題が検知されると、この警告灯が点灯します。警告灯が点いた場合、速やかに点検を受けてください。
ブレーキ警告灯
この警告灯は、パーキングブレーキがかかっている時に点灯するのでよく見かける警告灯だと思います。パーキングブレーキがかかっている時以外でもブレーキフルードが不足している、またはブレーキシステムに異常がある場合に点灯します。
パーキングブレーキを解除して警告灯が消えれば、通常の走行が可能です。しかし、パーキングブレーキを解除しても警告灯が点灯し続ける場合、これは重要な問題を示しています。
ブレーキが正しく機能しなくなる可能性があるため、直ちに車を停車し整備工場にご相談ください。
油圧警告灯
この警告灯は、エンジンが作動中にエンジンオイルの圧力に問題が生じた場合に点灯します。
警告灯が点灯した場合、即座に走行を停止し、エンジンオイルを確認してください。エンジンオイルが不足している場合、補充が必要です。
エンジンオイル漏れの場合も考えられるため、点検が必要です。エンジンオイルを追加しても警告灯が点灯し続ける場合、専門の整備工場にご相談ください。
水温警告灯
この警告灯は、エンジンの冷却水(クーラント)の温度が低すぎると点灯します。寒冷な天候などでエンジンが冷えている場合、エンジンを暖めてから走行を始めるよう心がけましょう。
暖気を行っても警告灯が点灯し続ける場合、専門の整備工場で点検を受けることをおすすめします。また、この警告灯が赤色表示の場合、冷却水温度が高く、緊急の対応が必要ですので、特に注意が必要です。
水温警告灯
この警告灯は、エンジンの冷却水(クーラント)の温度が異常に高い場合に点灯します。
エンジンが過熱して重大な損傷を受けるおそれがあるため、警告灯が点灯したら、即座に車を安全な場所に停車し、専門の整備工場に連絡しましょう。
充電警告灯
別名「バッテリーランプ」または「バッテリー警告灯」とも呼ばれます。
充電系統(オルタネーターやベルトなど)やバッテリー本体に異常が生じた場合に点灯します。
車両は通常、エンジン作動時に発電してバッテリーを充電します。しかし、この警告灯が点灯している場合、充電が不足している可能性があります。バッテリーの充電が切れると、エンジンが停止する恐れがあるため、制動やパワーステアリングなどの機能がほぼ利用できなくなり、非常に危険です。
充電警告灯が点灯したら、ただちに安全な場所に車を停車し、専門の整備工場にご連絡いただくことをお勧めします。
電動パワーステアリング(EPS)警告灯
EPS、または電動パワーステアリングは、ハンドルを操作する際に電力でアシストを行う機能です。EPSに何らかの問題が生じると、この警告灯が点灯します。警告灯が点灯すると、ハンドルの操作が重たく感じられ、運転が思うようにできなくなるため、非常に危険です。
AT警告灯
AT(オートマチックトランスミッション)警告灯が点灯するのは、CVT(無段変速トランスミッション)、ステップ式AT(トルクコンバーターと自動変速機で構成されたAT)、クラッチカバー、CVTフルード、ATフルードに関連した問題がある場合です。
この警告灯には赤色と黄色(橙色)の表示があり、赤色の場合は直ちに運転を停止し、点検・修理が必要です。運転を継続すると危険ですので、安全な場所で点検を行ってください。
ハイブリッドシステム異常警告灯
ハイブリッドシステムに問題があると、この警告灯が赤く点灯し、同時に警告ブザーが鳴ります。この状況は非常に危険で、重大な事故につながる可能性があるため、即座に安全な場所に車を停車させてください。
セキュリティ表示灯
盗難防止装置(イモビライザーシステム)作動中にこのランプが点灯します。
登録済みの電子キーでエンジンスイッチをONにすると、システムが解除され、表示灯は消えます。
※エンジンスイッチがOFFの状態で点滅している場合は正常です。
スリップ表示灯
このランプは、タイヤのスリップが検知され、TRC・VSC・ABS・ヒルスタートアシストコントロールなどのブレーキ制御装置が介入した際に点滅します。
通常の乾燥路面での点灯は、システムに問題がある可能性を示唆します。
PCS警告灯
センサーの汚れや炎天下や極寒などの極端な気象時、または一時的なプリクラッシュセーフティの異常により、このランプは点灯または点滅することがあります。
マルチインフォメーションディスプレイに表示されるメッセージも確認してください。
※注意: 手動でOFFにした場合も、警告灯が点灯します。
クリアランスソナーOFF表示灯
点灯時: クリアランスソナー(車両と障害物との距離を感知するセンサーシステム)の機能不全を示します。
点滅時: クリアランスソナーの異常、または一時的な利用不能状態(例: センサーの汚れ)を示します。
タイヤ空気圧警告灯
点灯時: タイヤの自然な空気圧低下、またはタイヤパンクを示します。
1分点滅後に点灯: タイヤ空気圧警報システムに異常があることを示します。例えば、タイヤローテーションや新しいタイヤの装着後に、システムの初期化が必要な場合があります。
フュエールフィルター警告灯
この警告灯は、フューエルフィルター内に水分が侵入した場合に点灯します。
この状態では、燃料供給の要となる噴射ポンプが故障する危険性があります。安全のため、走行は最小限にし、速やかにディーラーや専門の整備工場で点検を受けることをお勧めします。
フューエルフィルターは、燃料内の不純物や水分を除去する装置で、ディーゼル車に搭載されています。ガソリン車にはこの警告灯がありません。
マスターウォーニングランプ
何らかの異常が発生すると、このランプが点灯または点滅します。同時に、他の警告灯が点灯するか、マルチインフォメーションディスプレイ内に警告メッセージが表示され、状況によってはブザーも鳴ります。
まとめ
- シートベルト非装着警告灯: シートベルトを着用していない場合に点灯します。安全運転のためにしっかり装着しましょう。
- 半ドア警告灯: ドアがしっかり閉まっていない場合に点灯し、衣類などが挟まっていることもあります。
- 燃料残量警告灯: 燃料が少なくなると点灯し、補給が必要です。燃料残量は車種により異なります。
- ウォッシャー液警告灯: ウォッシャー液が不足すると点灯し、視界が悪化します。早めに補充しましょう。
- エンジン警告灯: エンジンまたはトランスミッションに異常があると点灯します。
- SRSエアバッグ/プリテンショナー警告灯: エアバッグやシートベルトに異常があると点灯します。安全のために早急に点検が必要です。
- ABS&ブレーキアシスト警告灯: ABSやブレーキアシストに異常があると点灯します。通常のブレーキ性能は確保されています。
- 電子制御ブレーキ警告灯: 電子制御ブレーキに異常があると点灯します。速やかに点検が必要です。
- ブレーキ警告灯 (赤): ブレーキに関する異常(ブレーキフルード不足など)で点灯します。
- 油圧警告灯: エンジンオイルの圧力に異常があると点灯し、エンジンの健康状態を示します。
- 水温警告灯 (青): 冷却水の温度が低いと点灯します。エンジンを暖気してから運転しましょう。
- 水温警告灯 (赤): 冷却水の温度が高いと点灯し、エンジンの健康状態を示します。
- 充電警告灯: バッテリーや充電系統に異常があると点灯し、エンジンが停止する可能性があるため注意が必要です。
- 電動パワーステアリング(EPS)警告灯: EPSに異常があると点灯し、ハンドル操作が重くなります。
- AT警告灯: ATに異常があると点灯し、走行を中止し点検が必要です。
- ハイブリッドシステム異常警告灯: ハイブリッドシステムに異常があると点灯し、速やかに停車して点検が必要です。
- セキュリティ表示灯: 盗難防止装置が作動していると点灯し、適切なキーで解除されます。
- スリップ表示灯: タイヤがスリップすると点滅し、システムがブレーキ制御装置を作動させます。
- PCS警告灯: プリクラッシュセーフティに異常があると点灯し、安全のための警告が表示されます。
- クリアランスソナーOFF表示灯: クリアランスソナーに異常があると点灯し、適切な距離感知ができないことを示します。
- タイヤ空気圧警告灯: タイヤの空気圧が低いと点灯し、タイヤの状態に注意が必要です。
- フューエルフィルター警告灯: 燃料フィルターに異常があると点灯し、燃料供給に問題がある可能性があります。
- マスターウォーニングランプ: 他の警告灯の異常を示し、異常がある場合にはブザーも鳴ります。
これらの警告灯が点灯した場合、安全運転のために速やかに点検・修理が必要です。何かお困りの際は、OSオートにお気軽にご相談ください。安心してお車をご利用いただけるようお手伝いいたします。